噛みしめの原因となるTHC(上下の歯を接触させる癖)

本来、上下の歯の接触は、会話、咀嚼、嚥下時に瞬間的に起こり、24時間の中で平均17分半と言われています。

それ以外の時間は舌を上顎につけて、歯は1〜2mm離してないといけないのです。しかし接触しているのが、歯ぎしりや噛みしめ等の習癖です。

上下の歯を接触させている癖のことを、TCH(Tooth Contacting Habit)と言います。

例えば以下のように集中や没頭して、緊張状態が続くと気づかずに上下の歯を接触し続けてしまいがちです。

  1. パソコンやスマホで下を向いている時
  2. スポーツで力が入る時
  3. 料理で包丁を使っている時
  4. 家事(掃除、洗濯)
  5. 読書、テレビ、ゲーム等

スマホによる噛みしめ

人間の頭の重さは、体重の10%なので体重50㎏の人は5㎏になります。

スマホを見るとき、頭を45度傾けるだけで22㎏の力が首に加わると言われています。
その重さで歯がくっついて噛いしばる時間が長くなります。

顎がカクカク鳴る、痛みあるのも噛みしめが原因とも考えられます。

噛みしめや顎関節症が原因となる片頭痛

朝起きた時や低気圧の時に、いきなりこめかみ辺りに、ズキズキと痛みを感じることがあります。

レントゲンで特に問題なければ、食いしばりによる顎のズレが原因のことがあります。

グラフからも分かるように、片頭痛と顎関節症の有病率が見事に一致しています。特に女性が多い傾向です。

咀嚼時に使う筋肉は頭にあります。ストレスなどで噛みしめが続く等、強い力で食いしばるとその筋肉が収縮して、頭の骨や血管に悪影響を及ぼし頭痛になるのです。

ウェアラブル筋電計を導入いたしました

オハナデンタルクリニックでは、ウェアラブル筋電計を導入いたしました。
睡眠時に、ご自身がどのくらいの回数・強さで噛みしめているか保険で検査ができるようになりました。

小型で軽量なので患者様ご自身が自宅で測定できるとともに、
普段の睡眠環境のまま安定した測定結果が得られます。

測定結果をもとに治療方法を提案いたします。
ご興味のある方はお気軽にご相談ください。

歯ぎしり・噛みしめ(食いしばり)による口の症状

全身症状

診断の基準

治療方法