歯が痛い原因は何?脳やメンタル、内臓も関係しているかもしれない!

2023.11.22

コラム

歯の痛みは、虫歯や歯周病などの歯科疾患が原因で起こる場合が多いですが、脳やメンタル、内臓の状態も関係することもある、とご存じですか?

歯が痛いと感じた時、『虫歯・歯周病・知覚過敏・くいしばり』などがまず思いつくかもしれません。

歯の痛みは、虫歯や歯周病などの歯科疾患が原因で起こる場合が多いですが、脳やメンタル、内臓の状態も関係することがあります。

歯の痛みは、脳が痛覚情報を処理することで感じるものであり、脳の状態や感情が痛みの強さや感じ方に影響を与えますが、内臓の疾患が原因で歯の痛みが起こることもあります。

例えば、ストレスや不安などの心理的な状態が、脳の痛みに関する情報処理に影響を与えることで、痛みの感覚や強度を高めると考えられています。

また、胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの内臓の疾患が、
歯の痛みとして感じることもあります。

歯の痛みに対しては、歯科的な治療が行われるのが一般的です。しかし、脳やメンタル、内臓の状態が原因で歯の痛みが生じている場合は、歯科的な治療だけでは症状が改善しないことがあります。

そのため、歯の痛みを治療する際には、歯科的な治療だけでなく、脳やメンタル、内臓の治療も行うことで、治療効果を高めることができるとされています。

これは、歯だけではなく、一人ひとりの身体や心の状態に合わせて多角的な治療を行うことで、より効果的な治療が可能になると考えられるからです。

反対に、一方通行な治療では治療効果がでない。
と考えられます。

一人ひとりに合った治療をするために

歯の痛みを治療する際には、歯科的な治療だけでなく、脳やメンタル、内臓の治療も行うことで、治療効果を高めることができるとされています。

これは、歯だけではなく、一人ひとりの身体や心の状態に合わせて治療を行うことで、より効果的な治療が可能になると考えられます。

近年、医療技術の発展により、肉眼では見えないミクロの世界への注目が高まっています。伴って、医療でもミクロレベルにまで治療が行われています。また、東洋医学では、精神や心の状態が身体の健康に影響を与えると考えられてきました。

癌治療を例にとると、細胞療法(細胞を移植)、遺伝子療法、免疫療法、内視鏡外科手術等があります。

また、人類の文明においては、精神を重視した東洋文明と物質や技術を重視した西洋文明があり、現代社会も今の快適な生活を享受しています。

歯科だけでなく医療においてもマクロな西洋医学、東洋医学にとどまらずに、ミクロな量子医学の考えもとりいれた治療のアプローチも必要になってきたのではないか、と感じるようになりました。

つまり、マクロの目に見える肉体に現れている症状だけでなく、ミクロの目に見えない脳、メンタル、内臓の反応まで治療していくことが求められていると思われます。

こうした背景から、『これからは歯科治療においても、西洋医学だけでなく、東洋医学や量子医学などの考えを取り入れる』ことが重要だと考えました。

痛みはどうして感じるか

痛みは、体に危険を知らせるサインです。

痛みは、体内の痛覚受容器が刺激されて感じられます。痛覚受容器は、皮膚や内臓などに存在し、温度、圧力、化学的な変化などの刺激を感知します。

痛みには、生体の保護機構としての役割があります。例えば、火傷をしたときに感じる痛みは、手を引っ込めて火傷から身を守るための警告信号です。

しかし、痛みが慢性化する場合や適切に制御されない場合は、生活や行動に悪影響を及ぼす可能性があります。

痛みの6ステップ

①体内の痛覚受容器の存在

痛覚受容器が刺激されると、神経伝達物質が放出され、神経信号が発生。温度、圧力、化学的な変化などが痛覚受容器を刺激し、損傷や異常な刺激を感知します。

②神経伝達物質の放出

痛覚受容器が刺激を感知すると、神経伝達物質が放出され神経信号が発生します。

③神経伝達経路

発生した神経信号は、脊髄を経由して脳に送られます。

④痛みの脳への伝達

脳では、この神経信号を受け取り、情報を解釈。脳は痛覚中枢を通じて、どの部分が痛んでいるか痛みの程度を把握します。

⑤生体の防御機構

痛みは本来、身体を守るための防御機構の一部。例えば、火傷を感じることで手を引っ込めるなど、危険から身を守る役割があります。

⑥個体差と心理的要因

同じ刺激に対しても、個々の感受性や心理的な状態によって痛みの感じ方が強くなったりします。ストレス、不安、過去の経験などが痛みに影響を与えることがあります。

痛みの経験は、単に身体的な感覚だけでなく、感情や認知も含めた複雑な体験です。痛みの経験は感情と密接に結びついています。

脳は痛みを嫌悪感や不安と結びつけ、またその経験が記憶に残りやすくなります。

これは、痛みが危険や脅威を意味するシグナルであることを意味しています。これにより、将来同様の状況に遭遇した際には、過去の痛みの経験が影響を与える可能性があります。

例えば、過去に火傷で痛みを経験した人は、再び火傷の危険にさらされると、恐怖や不安を感じて、避けようとする行動をとる可能性があります。

痛みには、生体の保護機構としての側面があります。例えば、火傷を感じることで手を引っ込めるなど、危険から身を守るための役割があります。

しかし、痛みが『慢性化』する場合や適切に制御されない場合は、生活や行動に悪影響を及ぼす可能性があります。

痛みと脳の関係

痛みは、皮膚、筋肉、内臓、関節などの感覚受容器が刺激を感知することで生じます。これらの感覚受容器は、温度、圧力、化学物質などの刺激を感知することができます。

その痛覚情報は、神経伝達物質や受容体を介して神経回路を通って脳に伝えます。

次に、脳がその痛覚情報を処理し、痛みを認識。痛みの強度、種類、場所、および時間の情報を評価し、その情報に基づいて適切な反応をします。

また、脳と痛みの関係には、心理的な要因も影響を与えます。

ストレス、不安、うつ症状などの感情状態が、痛みの感覚や強度に影響を与え胃等の消化器系もダメージを与えます。慢性的に強い痛みが加わると次のような症状が全身に広がります。

①身体的な反応

強い痛みは、身体にもさまざまな影響を及ぼします。その中でも、以下の4つの身体的影響は特に重要です。

1. 強い痛みは、筋肉の収縮を引き起こし、身体を守るための防御反応を誘発する。
2.心拍数と呼吸の増加: 強い痛みは、ストレス反応を引き起こし、心拍数と呼吸率の増加をもたらす
3.発汗: 痛みによるストレスで、汗腺を活性化し、発汗を増加させる。
4.一時的に血圧を上昇させる。心臓への負担を増加させ、高血圧の原因となる可能性があります。

身体的影響は、いずれも強い痛みによって引き起こされる一時的なものです。しかし、強い痛みが慢性化すると、これらの身体的影響が長期化したり、さらに悪化したりする可能性があります。

②精神的な反応

痛みは、身体的な感覚だけでなく、精神的な苦痛をもたらす可能性があります。その中でも、以下の4つの精神的な反応は特に重要です。

1.ストレスと不安を起こす。痛みによる不安は、痛みの原因やその影響に対する心理的な反応を含みます。
2.心理的な苦痛をもたらし、精神的な負担となります。痛みに対する恐れや嫌悪感が増大し、心理的なストレスが増加。
3.集中力が低下し、認知機能が影響を受けることがあります。これは、痛みが注意を引き寄せ、他の課題に対する注意を奪うためです。
4.気分に影響を与え、イライラや不快感、抑うつ感を増大させることがあります

慢性的な痛みがある人は、うつ病や不安障害などの精神疾患を発症するリスクが高くなるという研究結果もあります。

精神的な反応は、いずれも強い痛みによって引き起こされる一時的なものです。しかし、強い痛みが慢性化すると、これらの精神的な反応が長期化したり、さらに悪化したりする可能性があります。

痛み治療の役割

痛みの原因は、単一のものではなく、さまざまな要因が複雑に絡み合って引き起こされます。そのため、痛みの原因を根本的に改善するためには、さまざまなアプローチが必要となります。

上記の理由から、歯などの痛みを感じている臓器だけでなく『脳・メンタル・内臓』も含めて治療していくことで、治療効果が上がると考え、量子医学を取り入れたことで治療の目標に近づきました。

西洋医学

西洋医学は、現代医学とも呼ばれ、証拠に基づく医学で、症状や疾患の原因を物理的・生物学的な観点から解明しようとします。西洋医学の特徴は、以下の点です。

□ 科学的な根拠に基づいている
□ 症状や疾患の原因を物理的・生物学的な観点から解明する
□ 症状の緩和や疾患の治癒を目指す

症状や検査結果に基づいて病気を診断し、薬物療法や手術などの物理的な介入で治療していきます。

東洋医学

東洋医学は、体内のエネルギーのバランスが健康に影響を与えると考えます。中国の伝統的な医学である中医学の考えのもと鍼や漢方薬を用いて、エネルギーの流れを調整し、体のバランスを回復させる治療です。

□ 体内のエネルギーのバランスを重視する
□ 自然治癒力を高める
□ 総合的に診断する
□ 漢方薬・食養生・運動療法

東洋医学は、西洋医学とは異なる考え方に基づく医学ですが、近年、科学的な研究によってその効果が実証されつつあります。

そのため、西洋医学と東洋医学を組み合わせた治療が行われるケースも増えてきています。

量子医学

量子医学は、従来の西洋医学・東洋医学とは異なるアプローチで、健康や疾患を理解しようとする分野の1つです。身体を物理的な側面だけでなく、エネルギーの視点からも理解しようとする医学です。

細胞一つ一つが振動している考えのもと、分子や細胞が持つエネルギーの共鳴や、情報が体に与える影響が重要だと考えられています。

□ 体をエネルギーの集合体と捉える
□ エネルギーの共鳴に着目する
□ エネルギー情報の重要性を重視する

量子医学は、まだ発展途上の医学ですが、その可能性に注目が集まっています。今後の研究の進展によって、量子医学がさまざまな疾患の治療や予防に貢献することが期待されています。

当院でも、全身治療オーラルウェーヴと称して歯からの振動で脳機能を高めて、メンタルや内臓まで調整し、顎のズレから全身の歪みを取ることで、理想的な噛み合わせに近づく治療を進めております。

歯と全身はつながっているため、歯の健康が改善されると、全身の健康も改善する可能性があります。当院の治療法は、歯からの振動によって、脳や内臓、メンタルのバランスを整えることで、全身の健康を改善する効果が期待できます。

自分の歯や被せ物を欠けたり割れたりしないため

歯だけでなく脳、内臓、メンタルまで調整

皆様が歯から全身の健康になってほしい気持ちで日々診療しております。

ご予約について

当院はお電話のみのご予約となります。
ご予約優先ですのでお早めにご予約ください。

TEL   045-651-7117

当院は、オンライン資格確認を行う体制を有しております。
当院を受診した患者様に対し、受診歴、薬剤情報、特定健診情報その他必要な診療情報を取得、活用して診療行います。

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お知らせにて、たくさんの治療例を紹介しています!※こちらは、スポーツへの影響の症例動画になります。

診療情報

オハナ・デンタルクリニック関内では、脳歯科認定医による歯から身体のすみまで健康にする治療をおこなっております。

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コラムの掲載者の紹介

この記事は、オハナ・デンタルクリニック関内の院長、宮路 早苗が執筆しています。
【経歴】
・昭和大学歯学部卒業
・東京大学顎口腔外科・歯科矯正歯科にて非常勤講師を務める
・歯科の臨床経験25年以上

歯科医師なのに全身治療を始めたきっかけは…
自身が坐骨神経痛で右足がしびれ、頚椎ヘルニアで首の激痛苦しんだ経験があったからです。整形外科や整体・マッサージでは治らず、歯科医院で治療したところ、完治しました。その経験から、歯科治療だけでなく、「全身のバランスを整えることで、多くの患者様の痛みや不調を改善できるのではないか」と考えるようになりました。

2020年9月

国際学術誌誌「Case Reports in Clinical Medicine」論文が認められ、脳歯科認定医となりました。
脳歯科って何?怪しい?関内の歯医者で唯一の脳歯科認定医の想い!