温熱器を当院に取り入れた経緯

2023.10.26

コラム

温熱器とは…?

マイクロ波を患部に照射して温め、血行を促進し、炎症を抑える効果のある温熱療法器です。

マイクロ波は、波長が短い電波の一種で、水分を含む細胞分子に振動・回転・摩擦させることで熱を発生させます。マイクロウェーブ温熱器は、このマイクロ波を患部に照射することで、患部を温め、血行を促進し、炎症を抑える効果があります。

こんな方におすすめ!

医師に相談いただき、専門家主導のもと適切に使用することで、さまざまな症状の緩和や治療に役立ちます。

慢性疼痛

慢性的な冷え性

体温が低い方

導入の背景

常日頃から単なる歯の治療だけでなく、総合的な健康に焦点を当てた治療を目指したいと思っておりました。

私は、東京大学の口腔外科にて研修医そして非常勤講師として携わり、口腔癌の治療を沢山経験させていただきました。西洋医学の考えで患部を手術で取り、抗がん剤治療しても再発するケースを沢山みて、本当にこの治療だけでいいのだろうか?とずっと考えてきました。

そんな時に日本でまだ少ない最新の温熱器がある、と…!

このマイクロウェーブ温熱器は、他の治療器では届かない患部の深部まで43℃の熱でがん細胞だけ集中的に温められる機器

※『全身治療』との併用をおすすめしております。

本来43℃の熱を皮膚に当てたら火傷します。この温熱器は、表面ではなく深い部分の悪い細胞や筋肉の凝りだけに集中的に熱をあて、治癒させることができるのです。

抗がん剤は正常な細胞までにダメージを与え、完全に体力回復するまで年単位で時間がかかります。放射線治療は、衣服脱いで白血球が減少し免疫力が低下することもあるそうです。

そこで
最新の医療技術を調査し、マイクロウェーブ温熱治療器に注目!

この『マイクロウェーブ温熱器』は、疼痛管理とリハビリテーションに有望な効果をもたらす可能性があることが研究で示されています。また、衣服着たまま身体の表面は熱くなく、深い部分の癌細胞だけ死滅させるというのです。

痛みや熱くもない機器。
まさにこれだと直感し導入しました。

医療ニーズの特定

当院では、患者様の痛みや様々な症状の治療をサポートするために、マイクロウェーブ温熱器を導入。患者様一人ひとりの痛みや不安に寄り添い、最適な治療を提供できるよう努めてまいります。

患者様の歯はもちろん全身の疼痛管理において、従来の治療法では効果が得られない患者様の増加

特に、慢性の疼痛患者やスポーツによる外傷や痛みの患者様からの需要が高まってきました。マイクロウェーブ温熱器は、患部を温めることで血行を促進し、炎症や痛みを緩和する効果があるため、これらの患者のニーズを満たす可能性があります。

癌細胞は、41.5℃~43℃で死滅されると研究結果もあり、癌の治療法としても期待

癌細胞は、41.5℃~43℃で死滅すると研究結果もあり、マイクロウェーブ温熱器は癌の治療法としても期待されています。マイクロウェーブ温熱器は、体に負担をかけずに癌細胞を攻撃できるため、従来の治療法では効果が得られなかった患者のニーズを満たす可能性があります。

これらのニーズを満たすために、マイクロウェーブ温熱器を導入いたしました。
マイクロウェーブ温熱器は、治療をスムーズに、かつ、お客様の負担なく行うための手段の一つです。導入によって、より多くの患者様の健康に貢献できます。

マイクロウェーブ温熱器とは

正常細胞にダメージなく『熱に弱いがん細胞』の特徴に着目した温熱治療法の一つ。

マイクロウェーブ温熱療法は、マイクロ波を用いて患部を温める温熱治療法で、正常細胞にダメージを与えることなく、がん細胞を効率的に温めることができるため、癌の治療に効果的と期待されています。

当然に外から高温 体に熱を加えれば低温でも火傷などの恐れがあり 単純に加温することはできません。

ですが、このマイクロ波治療は、他の機械では届かない43℃の熱でがん細胞に効率的に熱を与えることができます。

高温で短時間(一か所10分)かつ安全に温熱治療の効果を得ることができます。癌細胞だけでなく、身体の痛みや冷えにも効きます!

温熱器の3つの利点

非侵襲

皮膚を切開したり、針を刺したりする必要がないため、痛みや出血などの心配がありません。

副作用なし

正常細胞にダメージを与えることなく、短時間マイクロ波を照射で『がん細胞を温める』ため副作用がほとんどありません。

血液を循環させる

患部を温める、血液循環を促進します。そのため、血行が改善し、体内臓器の機能を活性化。また、筋肉の緊張がほぐれ、痛みが軽減されるなどの効果が期待できます。

患者様へのメリット

身体の痛み緩和:顎.頭.首.肩.背中.腕.腰.膝.足首が痛い方(当院の全身治療との併用お勧め)もっと詳しい症状 ▶︎
冷え性対策:身体の深部の冷えに対応して、持続時間長いです
免疫力アップ:基礎体温があがり、病気になりにくい身体つくりができます
癌治療:予防、他の癌治療との併用、再発予防

マイクロウェーブ温熱療法は、身体の痛みや冷え性、癌治療など、さまざまな症状の緩和や改善に効果が期待できる治療法です。ただし、適切な方法で使用することが重要です。

結論

従来の温熱療法では、患部に長い時間熱を加える必要があり、温湿布やカイロ、電熱器などの道具を使用します。

これらの道具は、長時間使用すると体力を消耗してしまうというデメリットがありました。

ですが、マイクロウェーブ温熱器は、『がん細胞』にマイクロ波を短時間照射するので副作用はありません。また、患部を温めることで血液循環が改善し、筋肉の緊張がほぐれ、痛みが軽減や体内臓器の機能が活性化します。

温熱療法は、古くから行われてきた治療法です。近年の研究により、医学的根拠に基づき、さまざまな症状の緩和や改善に効果が期待できる治療法です。

歯科治療において

歯周病…
歯周病菌によって歯周組織が破壊される病気です。歯周病菌が出す毒素によって、歯肉の炎症や歯周組織の破壊が起こります。

歯肉からの出血は、歯ブラシでマッサージだけではなく身体全体の血流をよくする事で歯周病の治癒も促進されます。

口腔や全身の癌…
手術、抗がん剤、放射線と温熱療法を併用することで治癒や再発予防に期待できます。

マイクロウェーブ温熱療器は、歯周病や癌の治療に効果が期待されており、歯周病の治療では、歯周組織の血行を促進し、炎症を抑える効果が期待。癌の治療では、がん細胞を温めて死滅させ、がん細胞の周りの血管を破壊する効果が期待されています。

また、オハナ・デンタルクリニック関内では、患者ごとの体調によりカスタマイズされた治療プランを策定するのに役立ち、一般的な歯科の治療法にとどまらず、患者の状態に合わせた効果的な治療をご提供します。

癌、全身の痛みでもう治療法がない、完治する方法がないと言われた歯科難民の方も多いようです。この画期的な温熱療法を知っていただき、一人でも多くの方が歯から全身が健康になってもらいたい一心です。院長の想い ▶︎

日々、患者様が笑顔で帰られることに生き甲斐を感じております。そして当院の歯から脳や全身を治療と併用することで患者様の健康と満足度を向上させると確信しております。

私達の目標は、
予防医療を通じて患者の健康を支援し、
最高の歯科治療を提供する事です。

ご予約について

当院はお電話のみのご予約となります。
ご予約優先ですのでお早めにご予約ください。

TEL   045-651-7117

当院は、オンライン資格確認を行う体制を有しております。
当院を受診した患者様に対し、受診歴、薬剤情報、特定健診情報その他必要な診療情報を取得、活用して診療行います。

治療例はこちら

お知らせにて、たくさんの治療例を紹介しています!※こちらは、スポーツへの影響の症例動画になります。

診療情報

オハナ・デンタルクリニック関内では、脳歯科認定医による歯から身体のすみまで健康にする治療をおこなっております。

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コラムの掲載者の紹介

この記事は、オハナ・デンタルクリニック関内の院長、宮路 早苗が執筆しています。
【経歴】
・昭和大学歯学部卒業
・東京大学顎口腔外科・歯科矯正歯科にて非常勤講師を務める
・歯科の臨床経験25年以上

歯科医師なのに全身治療を始めたきっかけは…
自身が坐骨神経痛で右足がしびれ、頚椎ヘルニアで首の激痛苦しんだ経験があったからです。整形外科や整体・マッサージでは治らず、歯科医院で治療したところ、完治しました。その経験から、歯科治療だけでなく、「全身のバランスを整えることで、多くの患者様の痛みや不調を改善できるのではないか」と考えるようになりました。

2020年9月

国際学術誌誌「Case Reports in Clinical Medicine」論文が認められ、脳歯科認定医となりました。
脳歯科って何?怪しい?関内の歯医者で唯一の脳歯科認定医の想い!