消化管の働きが大切です

2023.05.30

コラム

食べた物で体はつくられる、とよく言いますがその仕組みについてご紹介します。
食べ物に含まれる栄養素を、身体に取り込む役割を果たしているのが消化管です。
消化管とは、口から食道を通り、胃、腸、肛門までの全長約9メートルの道筋の事です。

消化管の主な役割は、消化と吸収により、食べ物から栄養素を取り入れることです。
炭水化物やタンパク質、脂質などを消化液などの力を借りて、小さな物質に分解していく必要があります。
消化された栄養素は、主に小腸の内側にある血管を経由して肝臓に運ばれ、体を動かすエネルギー源や体をつくる原料になります。

消化管は口から食べ物を取り入れる性質上、常に外界の悪い菌とも戦う必要があるため、強い免疫組織を持っています。
体に栄養素を運ぶ消化管には、体の病気を防ぐ役割もあるのです。
消化管の働きは、自律神経によってコントロールされています。
食べ物を前にして、視覚・味覚・嗅覚・聴覚などの刺激が脳に達すると、自律神経によって反射的に唾液が分泌されます。
自律神経系はストレスの影響を受けやすく、ストレスの多い状態が続くと、消化液の分泌やぜん動運動が抑制され、消化管の働きが低下します。
それにより、食欲不振や便秘、胃炎、過敏性腸症候群などの不調や病気を引き起こしやすくなってしまいます。

腸は神経細胞が多く存在するため、第2の脳と言われています。
消化器の仕組み、役割を知り、自分の身体を大切にして健康に過ごしてくださいね。