ウイルス感染に対抗する歯科の重要性

2020.04.25

コラム

(一社)日本歯科医学会連合 新型コロナウイルス感染症対策チームからの情報発信を抜粋してご紹介いたします。

1.口腔清掃はウイルス感染への水際対策です
ウイルスの感染は、鼻と口と目から起こります。
インフルエンザウイルスの場合、お口が不潔だと口に入ってきたウイルスが感染しやすくなります。
お口に住んでいる細菌はタンパク分解酵素をもっているので、ウイルスが粘膜細胞の中に感染することを促進します。
特に歯周病菌は強力なタンパク分解酵素をもっているので、ご自身での口腔清掃と共に歯科医院におけるプロフェッショナルケアが大事です。

2.不潔なお口は腸内細菌のバランスを乱して全身の免疫力を弱めます
ウイルス感染への有効な対策は、体の免疫を低下させないことです。
腸内細菌のバランスが崩れると、感染症にかかりやすくなります。
お口が不潔な方、歯周病の方は、食事の度にたくさんのお口の細菌が腸に運ばれるため、全身の免疫力が低下するリスクが高まります。

3.お口が不潔だと肺炎のリスクも高まります
歯ぐきに住む歯周病菌が全身を駆け巡り、体のあちこちに炎症を起こします。
体の免疫が乱されてウイルス感染による炎症症状が進みやすくなってしまいます。

4.コロナウイルスは口からもやってきます
中国からたくさんの論文が発表されています。
コロナウイルス感染の予防には口腔衛生管理が重要であることがはっきりしてくるでしょう。
手洗い・うがいに加えて、丁寧な歯みがきと歯科医院でのクリーニングを心がけてください。
舌を磨くこともウイルス感染予防に効果があります。

詳しくは(一社)日本歯科医学会連合ホームページをご覧ください。