免疫力と口腔内環境の関係について

2020.05.25

コラム

免疫力とは?
免疫力とは、ウィルスや細菌などの病原体と対抗・抵抗する力の事です。
免疫力の低下は、①加齢、②生活環境・生活習慣、③ストレスが原因で起きると言われています。
そして昨今では腸内環境、口腔内環境もその要因の1つと言われています。

免疫力と口腔内環境

免疫力と口腔内環境の関係とは?
口腔内は細菌や有害物質の入り口でもあり、体内へ侵入するバリアの役割を持っています。
しかし、虫歯、歯周病などで唾液の量が減少したり、口腔内のバランスが崩れると、口腔内粘膜のバリア機能が欠如してしまいます。
そのため、免疫力の低下へとつながる因子を体内へ呼びこんでしまい、それが【免疫力の低下→歯周病や虫歯を引き起こす→更に免疫力が低下する】負のスパイラルとなってしまいます。
従って、歯科治療と免疫力の向上はどちらも行っていくことが健康へと繋がります。
バリア機能を十分に発揮できるよう、口腔内を健全な状態に保ちましょう。

唾液は細菌やウィルスを防御し、お口の中の汚れも洗い流してくれます。
しかし、口腔内が不衛生になり細菌が増えてしまうと、細菌が生み出す物質が粘膜の防御機能を破壊してしまいます。
飲み込む力の弱っているご高齢の方では、唾液に混ざった細菌が肺に入り、肺炎を引き起こすことも知られています。

虫歯や歯周病を予防するだけではなく、インフルエンザや肺炎、感染症を予防するためにも口腔ケアは欠かせないことなのです。
次回は、ご自身でできる免疫力アップ方法についてお話します。