【腸と口から始める健康生活】フローラのバランスを整える!
2025.03.07
コラム
私たちの体は、腸や口の中に住むたくさんの微生物たち、いわゆる「フローラ」によって支えられています。
フローラのバランスが整うことで、体全体の健康につながるんです。
今回は、腸内フローラと口腔フローラの理想的なバランスと、それを維持するための方法についてお話しします。
そもそもフローラって何?
「フローラ」とは、微生物の世界で、多種多様な細菌が集まって生息している状態を指します。
私たちの体には、腸内や口の中だけでなく、皮膚など、さまざまな場所にフローラが存在。
それぞれが私たちの健康に深く関わっています。
腸内フローラの理想的なバランスとは?
腸内には、善玉菌・悪玉菌・日和見菌の3種類の菌がいます。
これらの菌が共存しながら、腸内環境を形成しています。
- 善玉菌(20%):消化を助け、免疫力を高める体の味方。代表的なのは、乳酸菌やビフィズス菌など
- 悪玉菌(10%):体に悪影響を与える可能性のある菌。代表例は、病原性大腸菌
- 日和見菌(70%):善玉菌と悪玉菌のバランスによってどちらにもなる菌

善玉菌が優勢で、日和見菌が善玉菌の味方になっている状態が理想的です。
この状態を保つことで、便秘や下痢の予防、免疫力の向上、肌の健康促進など、多くのメリットがあります。
口腔フローラのバランスと健康な状態
口腔フローラも、腸内フローラと同様に善玉菌・悪玉菌・日和見菌が存在します。
- 善玉菌(20〜25%):口腔内の環境を整え、病原菌の増殖を抑える
- 悪玉菌(10〜15%):虫歯や歯周病、口臭の原因となる
- 日和見菌(60〜70%):善玉菌や悪玉菌の影響を受けやすい菌です

善玉菌が優勢な状態を維持することは、虫歯や歯周病の予防になります。
それだけでなく、体全体の健康にも良い影響を与えるとされています。
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フローラを整えるためにできること
食生活の改善
- 善玉菌を含む発酵食品(ヨーグルト、納豆、味噌、漬物など)を積極的に摂取する
- 善玉菌のエサとなる「食物繊維」や「オリゴ糖」を多く含む野菜や果物、海藻を取り入れる
- なるべく白い砂糖は、控える
口腔ケアの徹底
- 食後の歯磨きを丁寧に行い、歯間ブラシ、デンタルフロスや舌クリーナーを活用する
- 唾液の分泌を促進するために、食事中に噛む回数を増やす
- 緑茶を飲む習慣を取り入れる(緑茶に含まれるカテキンは、悪玉菌を抑える効果が期待できます)
生活習慣の改善も大切
フローラの健康を保つため、ストレスの軽減や十分な睡眠をとり、適度な運動も行いましょう!
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フローラの乱れが引き起こす影響
腸内フローラと口腔フローラのバランスが崩れると、私たちの体に様々な悪影響が現れます。具体的には、以下のような問題が起こりやすくなります。
腸内フローラの乱れ
- 便秘や下痢、肌荒れ、免疫力低下
- 糖尿病や肥満などの生活習慣病リスク増加
口腔フローラの乱れ
- 虫歯や歯周病、口臭

フローラの乱れが原因で、心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病など全身疾患のリスク増加の可能性もあります。
このように、フローラの乱れは、お口や腸のトラブルだけでなく、全身の健康にも深く関わっています。
日頃から、フローラのバランスを意識した生活を送ることが大切です。
日頃の習慣を見直して、健康生活へ
腸内フローラと口腔フローラのバランスを整えることは、私たちの健康維持にとても大切です。
日々の食生活や口腔ケア、生活習慣を見直して、体の内側から輝く健康を目指しましょう!
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オハナ・デンタルクリニック関内は、関内駅徒歩2分の立地にある、患者様にやさしい歯医者。
初めにいらしたとき、口腔内を拝見して、状態をご説明させていただきます。