【あなたの健康を守る】口内フローラの驚きの秘密
2025.01.27
コラム
1月23日にNHK番組「あしたが変わるトリセツショー」で【「口内フローラ」のトリセツ】が放送されていましたね。主に口内の改善方法を伝えていました。
関内駅徒歩2分の当院、オハナ・デンタルクリニックでも、口内フローラの治療をご紹介します。
私たちの口の中に生息する、数多の細菌や微生物
これらの微生物の集団を
「口内フローラ」と呼び、300〜500種類、1,000億個以上もの細菌が存在しています。
実は口内の微生物の多くは無害
口内フローラはほとんど無害で、私たちの健康を守ってくれているのをご存知でしょうか?
口内フローラは、外部からの有害な菌やウイルスから私たちを守る防御機能があります。
健康な口内フローラは、善玉菌、悪玉菌、日和見菌のバランスが保たれた状態です。
理想的な比率は、善玉菌:悪玉菌=9:1とされています。
しかし、このバランスが崩れると、様々な健康問題が引き起こされる可能性があります。
特に注目されているのが、糖尿病と歯周病の密接な関係です。
糖尿病患者は歯周病にかかるリスクが約2倍以上高くなります。理由として、糖尿病により以下の問題が生じるためです。
- 細菌に対する抵抗力の低下
- 組織の修復力の低下
- 口腔内の乾燥

さらに、血糖コントロールが悪いと歯周病がより重症化しやすくなります。
歯周病も、糖尿病に悪影響を与えます
- 歯周病が重症化すると血糖コントロールが悪化
- 歯周病により産生される炎症物質(TNF-α)がインスリンの働きを阻害し、血糖値を上昇させる

口内フローラの乱れが、糖尿病以外にも様々な全身疾患と関連していることが明らかになっています。
疾患の例
- 心筋梗塞
- 脳梗塞
- 一部のがん
- 認知症
- 誤嚥性肺炎
これらの疾患と口腔内細菌の関連が指摘されています。
特に、歯周病菌が血流に乗って全身に広がることで、様々な臓器に悪影響を及ぼす可能性があります。
歯周病を適切に治療することで、血糖コントロールを改善できる可能性も
健康な口内フローラを維持するために、正しいオーラルケアの方法を知っておきましょう。
正しい歯磨き
力を入れすぎず、小刻みに動かしながら丁寧に磨きます。当院で使用している、細かい部分まで磨きやすい歯ブラシで、コツを一緒に練習していきましょう。
フロスや歯間ブラシの使用
フロスは歯磨き前に使用すると効果的です。
歯と歯の間の清掃に、よく使用されており、プラーク(歯垢)や食べかすを除去します。

定期的な歯科検診
少なくとも半年に1回は歯科医院を受診しましょう。
プロによるチェックと清掃が重要です。
タフトブラシの活用
歯と歯ぐきの境目や、歯並びの悪い部分の清掃に効果的です。当院では、わかりやすく使い方をご説明しています。
バランスの取れた食事と禁煙
健康的な食生活と禁煙は、口内フローラのバランス維持に役立ちます。
これらの習慣を続けることで、口内フローラのバランスを保ち、全身の健康維持にも貢献できます。
糖尿病患者や歯周病のリスクが高い方は、より注意深いオーラルケアが必要
健康な口内フローラは、単に虫歯や歯周病の予防だけでなく、全身の健康を守る重要な役割を果たしています。日々のケアを通じて、口内フローラのバランスを整え、健康的な生活を送りましょう。
⚫︎お口の状態に不安を感じたら
オハナ・デンタルクリニック関内は、関内駅徒歩2分の立地にある、患者様にやさしい歯医者。
初めにいらしたとき、口腔内を拝見して、状態をご説明させていただきます。