スマホ首になっていませんか?
2021.11.13
コラム
年々、スマートフォンの使用時間は増えています。
スマホに集中している時は体を動かさないため、うつむいた姿勢を長時間続けることになり、首の後ろの筋肉に負担がかかってしまいます。
それによって首に痛みやこりの症状が現れ、体中に不調が出てしまうのが「スマホ首」です。
首には7つの頸椎が前方にカーブを描いて並び、クッションのような働きをして頭を支えています。
首の筋肉がうつむいた姿勢のまま固まってしまうと、その筋肉に引っ張られて骨が真っすぐに並んだ「ストレートネック(スマホ首)」と呼ばれる状態になってしまいます。
首のカーブが失われると、ますます筋肉への負担が大きくなり、体中に不調が起こります。
反対に、首の筋肉への負担を軽減することで、ストレートネックが改善され、不調が治る場合もあります。
「スマホ首」では頭痛やめまい、目の不調、ドライアイ、ドライマウスといった不定愁訴も現れます。
首の筋肉のこりが自律神経の一つである副交感神経に障害をもたらすためです。
自律神経が乱れると、うつ、慢性疲労症候群、パニック障害、不眠症、多汗症、機能性胃腸症など様々な症状が現れるのです。
首の筋肉のこりが引き起こす症状は、体中のいたるところに様々なかたちで現れます。
このような症状がなかなか改善しない場合は、首の筋肉のこりに詳しい医療機関を受診してみてください。
「スマホ首」を予防・改善するには、横になって首を休めるのが一番ですが、忙しい時や外出時は難しいですね。
おすすめは、背もたれのあるいすに座り、首に両手を当てて30秒間後ろに倒すだけの「ネックリラクゼーション」です。
15~30分に1回、1分程度行いましょう。
ストレッチのように筋肉を伸ばすのではなく、筋肉を緩めることを意識してください。
さらに効果を得たい場合は、ホットタオルやドライヤーで副交感神経センターがある首の上半身を温め、血行を促しましょう。
日常生活では、次の事を意識しましょう。
・スマホはネックリラクゼーションしながら
・パソコンは目線の高さで
・バッグはバランスよく持つ
・入浴で血の巡りを良くする
・首周りを温かくする
・睡眠で首をいたわる
首の不調を侮らず、首に負担がかからない姿勢を意識して、首を増やさない様にしましょう。