免疫力を高める腸活のすすめ

2021.03.22

コラム

体には細菌やウイルスなどの病原菌を撃退し、体を守る防御システム「免疫」が備わっています。
腸は全身の免疫細胞の約7割が集まる大切な臓器です。
そのため腸内環境が良い状態に保たれていないと腸の機能が低下し、病気にかかりやすくなります。

「腸内環境が良い」状態とは、腸に住む腸内細菌のバランスが良いことです。
腸内細菌には、体にプラスの働きをする「善玉菌」、悪影響を及ぼす「悪玉菌」、そのどちらでもない「日和見菌」の3種類があります。
日和見菌は優勢な方に味方するので、常に善玉菌優位の環境に保つことが大切になります。

また、腸内細菌は多様性も大事です。
腸内細菌の種類が少なくなると、腸粘膜のバリア機能が衰え、感染症やアレルギーを発症しやすくなります。
近年の研究で、腸内環境は糖尿病、動脈硬化、がん、歯周病、うつなど様々な疾患の発症と密接な関係があることが分かってきました。
一般に加齢とともに悪玉菌が増え、腸内細菌のバランスが崩れやすくなってしまいます。

心身の健康を維持するためにも、腸内環境を整えるセルフケア=「腸活」を実践していきましょう。
次回は、腸に良い食生活についてお話いたします。